もとより老化(aging)は自然の摂理ではありますが、特に皮膚の場合、体表に位置するために内面からくる加齢的変化に加えて長年紫外線を受けたことによる光老化(photoaging)の占める割合が大きいと考えられています。そうであれば、これからでもサンスクリーン剤などを上手に用いて紫外線対策をしっかり行えば光老化を先送りできる可能性があるとも言えます。特に人は18歳までに紫外線の生涯曝露量の50%以上を浴びてしまうと言われていますので、これからは子供の頃からの紫外線対策が重要視されてくると思います。 |
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レーザーや光線でメラニンを破壊することにより、又メラニンを生成抑制・排泄促進する塗り薬を効果的に用いてシミの無い透明感のある皮膚へと導いていきます。
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レーザーや光線で線維芽細胞(コラーゲンをつくる細胞)を活性化することにより皮膚の深い部分(真皮)の膠原線維の量を増加させてシワやタルミを改善させていきます。ロングパルスYAGレーザーでは、冷却装置(DCD)を稼動させてレーザー光をしっかり照射させていただくレーザーフェイシャルAと4000~5000発のレーザー光(Aよりも弱め)のシャワーを浴びていただくレーザーフェイシャルB(痛みはありません)とを選択することが可能です。又、フォトブライトではシミなどを改善するだけではなくコラーゲンの増生を導き肌の質感やハリの無さを取り戻すことも見込めます。さらにインフィ二では、皮膚表面からフラクショナルにRF(高周波)を照射する方法(SFR)やマイクロニードルを皮膚に刺入した上で皮膚の深部に照射する方法(MFR)などを選択することができます。自己の再生能力に期待した治療法のため繰り返しの照射と改善するまでにある程度の時間(数ヶ月以上)がかかります。
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皮膚の深い部分(真皮)の毛細血管が拡張した状態で、通常「赤ら顔」と呼称されるものです。その代表格が酒さで、病因の一つとして光老化との関わりも考えられています。レーザーや光線を照射し拡張した毛細血管をつぶしたり、ボーとした赤み(血管が微細で不明瞭な毛細血管拡張症)を改善していきます。前者は十分なエネルギーが加えられれば劇的に改善しますが、後者に関しては幾分低めの条件で繰り返し照射することにより徐々に目立たなくしていくという治療の流れとなります。メトロニダゾール配合親水軟膏やビタミンE誘導体配合ローションも、有効例があり試みてみる価値はあると思います。
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◇脂漏性角化症(老人性疣贅) |
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