お恥ずかしい話ですが、足の裏のイボがこれ程治り難いものであるとは開業して初めて知りました。勤務医時代と異なり初診時から完治に至るまで一人の患者さんを一人で継続的に治療してみて初めて実感したということです。 |
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自然に治ることもありますが、あれよあれよと言う間に増えてしまい収集のつかなくなってしまう場合もあります。実際、適切に対応できず青くなった母親に連れられて来院されるケースも結構あります。 |
ちょっと変な話ですが、皮膚が内臓であったなら話は幾分簡単であったかもしれません。体の表面にあるという理由でアトピー性皮膚炎はアレルギーのみでは説明のできない複雑なものになっている気がします。直接見ることも、さわることもでき、さらに正確に薬を塗ることもできる一方でハウスダストなどのアレルゲンや引っかきこわしなどの外的刺激を受けやすいという望ましくない側面をも併せもっているからです。 |
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意外に思われるかもしれませんが、視診だけで水虫の診断はできませんので診断確定のためには顕微鏡による検査が不可欠です。特に爪水虫の治療では、パルス療法にしろ継続療法にしろのみ薬を選択することになりますので顕微鏡検査による正確な診断がなお一層求められることになります。つまり、(1)目でチラッと見られただけで(視診?) (2)「水虫ですね」、あるいは「爪水虫ですね」と告げられ(診断?) (3)水虫の薬(抗真菌薬)が処方される(投与) という診療の流れはあり得ないことになります。 |
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思春期には、誰もが一度は経験するニキビですが皮膚科では「皮膚の病気」としてとらえています。ニキビは必ずしも10代の病気ではなく「もうニキビの出る年頃でもないのに出てしまった」いわゆる大人のニキビ(思春期後ざ瘡)が最近増えてきている印象があります。忙しく働く女性の患者さんが多く口囲や下顎および頸部に分布する傾向がみられます。このタイプのニキビは中々手強く、ストレス、不規則な生活、偏った食事、睡眠不足などが引き起こすホルモンのアンバランスの影響が大きいと考えられています。 |
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「ありふれた皮膚病を正確に診断して速やかに治すこと」が私の主な仕事です。しかし、皮膚科専門医の仕事はもちろんそれだけではありません。
といった早期に診断し、速やかに治療すべき疾患も経験しています。 |
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